惑いの月
10年前。
あまりにも多くのことが起きた。
幼い貴公子は乳母に抱かれて城を追われ、
永遠の旅人は友人の死を目の当たりにして囚われの身に。
少女は故郷と家族と、平和な日々を奪われ、
鬼人族最強の騎士は生まれたばかりの子供を残し、宿命の旅へ。
今すべての運命の糸は再び交わる。
鬼人の里、グレイスヒルの地で。
キャラクター紹介 | |
ラギス | アルカナ:アダマス=アクア=フルキフェル 試練を乗り越えた、(肉体的にも精神的にも)強きオウガに与えられる『巨人の力帯』を持つ、鬼の騎士。 10年前、お産を済ませたばかりの妻と、生まれたばかりの息子を残し、騎士としての使命を果たす旅に出た。それ以来、一度も帰ったことはなかったが、かつての好敵手によって故郷が脅かされていることを知り、ついに帰郷の決心を固める。 ◎同志 ゼロ=シックス |
ゼロ=シックス | アルカナ:コロナ=グラディウス=レクス 15歳の少年貴公子。ガナルバーグという町の領主である。 ハウトリンゲン公の系譜に連なるものだが、ブレダの侵攻の際に城を追われた。その事実を知ったのはほんの少し前のとある事件がきっかけであった。(『星の導き』) 尊敬し、敬愛するラギスの故郷が危機に陥っていると知り、彼を追って所領を飛び出す。 ○主人 ラギス/まだ「出生の秘密」を知らなかった頃の態度が抜けない。 |
デイヴィッド・ビッツ | アルカナ:フィニス=エフェクトス=ステラ 見た目は24歳の青年だが、実は250年近く生きているフィニス(不死者)。 ハウトリンゲン公フランツと親交篤かった。その妻ベルミーナがオウガの里グレイスヒルにいるという情報を手に入れ、ゼロに任命された”ガナルバーグ宰相”の地位と責任を放り出して、ラギス、ゼロのあとを追うように旅立った。 ◎同志 ラギス |
アリアン・キーヴァイン | アルカナ:ステラ=アングルス=オービス ガナルバーグの事件の後、ラギスやゼロと分かれ、一人旅立ったアリアン。 いつの間にかケルファーレン公国近くの山岳地帯へやってきて、その辺りにオウガの里があるとうわさに聞く。 さらに、その辺りで「見たこともないほど美しい緑色の鳥」のうわさを聞き、自分が幼かったころに出会った不思議な鳥のことを思い出す。彼と約束したこと、「僕とあったことは絶対に秘密だよ?」…あの鳥はいったいなんだったのだろう? ◎恩人 ラギス |
ベルミーナ | ハウトリンゲン公フランツの妻。ブレダの侵攻の後、行方不明となっていたが… |
セイブ | ラギスの妻。強い女性であり、夫の留守の間、一人で立派に息子のゼクスンを育ててきた。 |
ベンディガー | かつて、ラギスと『巨人の力帯』の後継となるべく競ったオウガ。充分に強かったが、“尖った心”を持つと判断され、里を追われるように出て行った。 |