生命の残滓

  幼いころからの夢、クレアータ・ペガサスをついに完成させた(?)デクストラ少女フィレナは、のんきに旅を続けていた。
が、突然降りかかる災難。そして、押し付けられた理不尽な使命。
それは、かつて捨て去った故郷を舞台とした、陰謀劇の幕開けであった…

一方そのころ、鉱山都市ラムトブルクで、奇妙な事件に巻き込まれるシャルル。姿を消した友達を追って町をさまよう少年の前に、鉄の腕をもつ男が現れる。
「僕はこの人を知っている…?いったいどうして」
戸惑うシャルルをあざ笑うかのように、惨劇は再び起こり。

7年前に分かたれた“二人の”バーディングの運命が再び交わる時、そこに如何なる歪みが、葛藤が、悲しみが訪れるのか?

 
 

リプレイ・生命の残滓

 

登場人物
バーディング・ヴァングル アルカナ;クレアータ=アルドール=ウェントス
戦争で両腕を失い、腹をえぐられ、鉄の擬体を埋め込んだ男。
現在は、傍から見ればかなり能天気に暮らしているが、ラムトブルクについてからは、過去の悪夢に苛まれている。

★慕情 フィレナ・ラヴァール/すべての女性は愛の対象。

フィレナ・ラバール アルカナ:デクストラ=ウェントス=イグニス
超巨大雷の杖、角の生えたクレアータペガサスなど、奇抜な発想の持ち主である17歳の少女。父親と喧嘩して家出中。
どんなときでも明るく振舞えるのは強さの証か。

◎貸し シャルル・クローディオ/『聖痕者の定め』の事件の事だろうか。

シャルル・クローディオ アルカナ:ルナ=エフェクトス=クレアータ
左目が切子細工のようになっている異貌の持ち主。色々あって、人付き合いには消極的。
バーディングに既視感を抱くが、一体いつどこで出会ったのかはまったく判らない。

◎喪失 バーディング・ヴァングル/一抹の不安と共に覚える既視感。

アルベルト・ラバール フィレナの父。バーディングの命の恩人でもある。
過去に何かヒミツを抱える、くえないおじさん。
テレーゼ バーディングがまだ生身であった頃、戦場で怪我人の看護にあたっていた女性司祭。過去のバーディングが仄かな想いを寄せていたが、既に亡くなっている。