のこされしもの
あなたは、ひどいひと。
こんなに、あなたをあいしているわたしを、
あなたに、あいされていたはずのわたしを、
あなたはおきざりにした。
デイヴィッド。
わたしはあなたをゆるさない。
たとえ、何百年のときがすぎたとしても。
とうとう運命の地・ブレダ王国に足を踏み入れたゼロ=シックスたち4人の前に、新たな真実が横たわる。
クライマックスに向け、加速する”ハウトリンゲン編”、疾風怒濤の第3話!
登場キャラクター紹介 | |
ゼロ=シックス | アルカナ:コロナ=グラディウス=レクス ブレダ王ガイリング二世に奪われた母親を取り戻すべく、王都ドラッヘンブルクを目指す、元盗賊(ルナ)の少年貴公子。 実は、育ての親ともいえるルナギルド『ナンバーズ』を足抜けしているが、牢獄の町ヴァルクブルクで、偶然にもその頃の知り合いと再会する。 ◎主人 ラギス |
ラギス | アルカナ:アダマス=アクア=フルキフェル オウガ族最強の騎士。故郷の危機を救った後、ゼロを助け、恩人でもある彼の母親を救い出すため、王都ドラッヘンブルクを目指す。 ヴァルクブルクの町で、1年前にとある事件でかかわった女性、ウルフィブラと再会する。 ○同志 ゼロ=シックス |
デイヴィッド・ビッツ | アルカナ:フィニス=エフェクトス=ステラ なんのかんのと言いつつ、結局ゼロを助けるために、旅に同行した241歳のフィニス。 自分が不死者であると自覚するまで…そして老化が止まり、時に取り残されるように外見が変化しなくなる以前、彼は農村に暮らす、どこにでもいるような一青年だった。その頃の知己は、当然ながら、皆死んでいる。 そのはずだったのだが… ◎同志 ラギス |
アリアン・キーヴァイン | アルカナ:アングルス=ステラ=オービス 「ゼロ君がお母さんに会うのを手伝う!その意気込みだけで彼らに同行することに決めた、ちょっとお人よしな秘儀魔法使い。 鬼人の里・グレイスヒルで言われた言葉「あなたにも死んでもらいたかった。キーヴァインの娘さん」が、心に引っかかりつつも、表には出さずに、いつもどおり明るく振舞っていた。が、ヴァルクブルクで、同じ名を持つ変人オヤジに出会い、不吉な予感に胸を苛まれることに。 ◎幼子 ゼロ=シックス |
ミシェル | 牢獄の町ヴァルクブルクの女領主。20代半ばほどの外見の、かなりの美女である。噂によると、領主に就任してからの約10年、その美貌が衰える事はなかったとか。 |
デニス・キーヴァイン | ヴァルクブルク在住の、超変人デクストラ。というか、むしろ変態である。腕だけはよいらしく、様々な機能つきの女性型クレアータを製作している。 ゼロたち一行を、その意味不明な言動で、散々に煙に巻く。 |
ウルフィブラ | 数年前に、重傷を負っていたラギスを助け、また一年前のとある事件(『剣の虜囚』)でラギスに助けられた女性。今は、優秀な刀鍛冶であったなき父親の遺した剣の行方を追っている。 |
フォース | ルナギルド”ナンバーズ”所属員、ナンバー4。つまり、ゼロの古馴染み。 何か仕事のために、ヴァルクブルクに来て、昔懐かしいゼロに再会する。 |