河の乙女

ハイデルランドを二つに分けて悠然と流れる大河、フィーデル河。
この河には、古き時代より淡水界を統べる河人族が棲んでいると言われている。彼らは水底近くにいてめったに人間族の前に姿を現さないが、時折、若くて美しい娘たちは、川面に立つ霧にまぎれてその麗しい姿を地上に現し、若い漁師や旅人を惑わすという。
彼女らの中には、地上の男と恋に落ちてしまう者もいるその物語の多くは悲しい結末を迎え、吟遊詩人の唇に上っては人々の涙を誘った。

フィーデル河のほとりの小さな村リンド。全てはここから始まった。この村に、運命に導かれでもするように、三人の旅人が訪れる。
おりしも、村は死を呼ぶ霧の病に侵され、滅びに瀕していた…

リプレイ小説「河の乙女」


【登場キャラクター】

ジェノ・シール アルカナ:アダマス=フルキフェル=エルス
19歳の獣人の青年。こげ茶色のつやのない髪、褐色の肌、金色の瞳の持ち主。
ゲルネという名の若竜に乗り、あてども無く傭兵などしながら旅する。

◎秘密 シグル・リブライド/何かとても大切な秘密を、子供の頃教えてもらった気がするが…

キリ・エリット アルカナ:グラディウス=アングルス=エフェクトス
17歳だがベビーフェイスの少年。薄茶色のさらさら髪と空色のクリっとした瞳。
かつては傭兵として戦場に出たこともあり、その当時は手だれの人殺しであった。

◎友人 ジェノ・シール/かつて、傭兵として、肩を並べて戦った。

シグル・リブライド アルカナ:アクシス=ファンタスマ=ステラ
47歳。かつて魔術師の最高峰"天慧院"で学んでいたが、肌があわずに出奔。(本当は別の事情が…)
人々の話を聞き、また新たな物語を広めることを生きがいとする。

◎喪失 キリ・エリット

リューネ ジェノに同行する謎の少女。17,8歳くらい?
ティナ・クレイズ 旅の女医。ルールブックに出ている"アシッドクイーン"ティナ・グレースとは別人です。きっぱり。