海鳴りが聞こえる

ブリスランドの西に、エリンランドという名の小さな島がある。
80年程前にブリスランドに統合され、今は自治を認められた小さな島。
エリンランド周辺、それにブリスランド西端の海域では、
古くから漁師の間で言い伝えられていることがある。

「根無し島、ハイゲルング・ワルフィスフ」

海に浮き、彷徨う島の言い伝え。
そしてもう一つ、ここ最近噂されているのが、

「海の悪魔」

海上を行く船を、次々と見境ないなく沈める謎の怪物。
今、運命に導かれるように集った刻まれし者たちは、
その正体を見極めることができるのだろうか?

リプレイ「海鳴りが聞こえる」


登場人物紹介
バーディング・ヴァングル アルカナ:クレアータ=アルドール=ウェントス
鋼鉄の腕を持つ男。かつて戦争で両腕を失ったが、腹に深手を負って、鉄の擬体を埋め込むことによって生き延びた。そんな外見とは裏腹にかなり素敵な性格。出会った全ての女性を口説くという噂。“女の敵”的キャラだが、意外ともてる。
グローニャウェイルと旧知の仲らしいが…

★慕情 エリーネ/すべての女性は愛の対象。

キリ・エリット アルカナ:グラディウス=アングルス=エフェクトス
弱冠17歳にして、実戦経験の豊富さを買われて、ブリスランドの海賊討伐隊に客将として招かれたが、本人はあまり乗り気ではない様子。
実は、エリーネと血縁であったり(『河の乙女』参照)、バーディングに助けられたことがあったり(当然、バーディングは男の事は忘れているだろうが)する。

◎兄姉 バーディング・ヴァングル/兄のように慕う。

エリーネ アルカナ:フルキフェル=アングルス=マーテル
ザルム(河人)族の少女。
とある人物にさらわれた(と固く信じている)姉を探し、助け出すために陸にあがり旅に出たが、それはまた別の物語である(『許されざる正義』参照)。父はザルム王河霧彦ヴォーゲンなので、一応王女。
そして、女海賊グローニャウェイルとは「お友だち♪」

★兄姉 キリ・エリット/なんか、何処かで会ったような気がする。実は、実のいとこ。

グローニャウェイル ブリスランドの西に浮かぶ小島エリンランドに本拠を置く、勇ましい女海賊。二つ名“海賊女王”と呼ばれることもある。その名の通りアルカナはウェントス=アルドール=コロナ。
エドガー・クロスバーン ブリスランドの若い騎士。女王陛下への忠誠心が篤い。
家柄がよいらしく、海賊討伐軍の隊長に抜擢された。