海鳴りが聞こえる
導入ステージ
シーン1
GM じゃあ、キリ・エリットから。キリの勇名はそれなりに世間に知られていて、ブリスランド王室から、海賊退治の助力をして欲しいという感じで頼まれる。
キリ 「海賊退治?ボクにそんなことが出来ると思うかい?」…って既に英雄じゃない(笑)「ボクのような者で良かったら」
GM 「では、一緒に頑張りましょう」とエドガーが。エドガーは22歳の新進気鋭の若い騎士で、海賊退治の船団を指揮することになっている。
キリ エドガーって髪の毛長くてリボンつけてる(FF6の)お兄さんじゃないの?(笑)
GM いや、ちなみに、「ヘイ!レディ!」とか言ったり、「アフタヌーンティーを楽しむのが、レディとの嗜み」とか言ったりしないから(笑)
キリ え〜。違うの〜。残念(笑)
GM 残念ながら、フィガロの王様ではない。そんな、バーディングさんのライバルみたいな人じゃないから。(笑)彼は、女王陛下の御為に頑張る人です。
キリ じゃあ、エドガーは熱血なんだね。
エリーネ 女王陛下に慕情なんじゃないの?(笑)
GM うん。女王陛下に慕情。それはアリ(笑)
GM それで、メトルーハという港町に既に討伐部隊が集まっているので、二人はそこにやってきました。部隊は、アダマストループが2グループぐらい。
キリ 「お前もそんな騎士団を統率することができるなんて、凄いんだなぁ」
GM 「いや、これも女王陛下のご威光によるものだ」
キリ 「まーた女王陛下か。お前は女王陛下女王陛下って何かにつけちゃそうだな」
GM 「いっ、いやっ。そんなことは…」ってポッとか顔を赤らめている(笑)えーと、それでは、彼が説明します。「以前から、女海賊グローニャウェイル、不遜にも女王などと名乗る輩が出没していたことは知られていたのだが、昔はそれほど沢山襲われたりはせず、襲われた船も大概帰ってきていたのだ」
キリ 「うん」
GM 「だが、最近になって、帰ってこない船が増加傾向にある。よって、それを苦慮された女王陛下が遂に、討伐部隊を出すに至ったのだ」
キリ 「なるほどなぁ」
GM 「そして、今回は、我々の他に、傭兵隊を集めている」
キリ 「それで、俺の所属はどっちになるんだ?」
GM 「君には、俺の補佐として、騎士隊の方にいて欲しい。と言っても、我々も、軍船を一隻だすだけなので、どちらの部隊の指揮も、一応俺にある」
キリ 「大変だなぁ。いや、騎士隊と傭兵隊って仲が悪そうだし」
GM 「そんなことはないさ。俺はこれから傭兵隊の方に説明をしに行く」
キリ 「俺も着いていって良い?」
GM 「勿論だよ」
シーン2
GM じゃあ、次はバーディングさん。バーディングさんは、いつの間にか…いつの間にかって言い方はないか(笑)
バーディング いつの間にかって何だそれ(笑)
GM (気を取り直して)ちょっとお金に困った時に、海賊退治の仕事があり、雇われた。そして、その海賊がグローニャだと言うことも教えられた。
バーディング ふん。
GM 君の他に雇われた傭兵は、アルドールのトループが1グループほどできそうなぐらいの数。
エリーネ いやほら、2人でも1グループだよ(笑)
バーディング それはどうよ(笑)
GM 雇った責任者が言うには、もうすぐ隊長のエドガーさんが来るそうだ。それで、傭兵仲間がガヤガヤ話しているのだけど…(以下他のPLも傭兵として参加)
GM 「今回のこの一連の事件って、海賊が原因じゃ無いって噂もあるぜ」
キリ 「嘘だよ。ぜってー海賊だよ」
GM 「俺も海賊に1票」「だけど、海賊が船をことごとく沈めるか〜?」
キリ 「だから、他の船が邪魔だから沈めるんだろ」
GM 「そういう見方もあるなぁ。アンタはどう思うよ?」
バーディング 「あぁっ?あんまり沈めて襲う船が無くなってもしょうがねぇだろうが」
GM 「ん〜。まぁそうだなぁ」
「漁師の話によると、何か異様な化け物が海の下を泳いでいるのを見たとか見ないとか言う話もあるぜ」
エリーネ 「それは、百本足の大蛇だった」(笑)
GM 「ナニーッ!大蛇なのに足があるのか。お前それを見たのかーっ!」とかいう(笑)
バーディング 「もう酔っぱらってやがる」
エリーネ 「グゲー」(笑)
GM まあ、そんな話をしていると、扉がガーッと開いて、若い騎士さんが出てくる。傭兵達の反応は「あんなんで大丈夫なのか?」って感じ。
キリ じゃあ、登場判定をします。(コロコロ)出ました。で。騎士のそばに着いてきたということで…「あっ!バーディングさん」
バーディング 「おぉっ?」
キリ 「憶えていますか?キリです」
バーディング 「なんだ、こんなところで。騎士にでもなったのか?」
キリ 「いや〜、ブリスランド王室の依頼で、エドガーを手伝って海賊退治をするということで来たんですけど、バーディングさんがこんなところにいるとは思わなかったですよ」
バーディング 「まぁな。そりゃー、傭兵として雇われるなんてことは良くあることだしな」
キリ 「そうなんですか〜」
GM 「あなたは、キリの知り合いですか?」
バーディング 「あぁ、そうだ。アンタが隊長さんか?」
GM 「えぇ、そうです」
キリ 「今回、騎士隊と傭兵隊の指揮を兼ねているそうですよ」
バーディング 「へぇ〜。まっ、それはいいんだけどよ、これからどうするかってのを説明にきたんだろ?」
GM 「そうです。あぁ、あなたもキリの知り合いということは、相当腕の立つ方とお見受けします」
キリ 「バーディングさんは、凄いですよ〜」
バーディング 「任しとけって!」(笑)
GM 「共に女王陛下のために頑張りましょう!」
バーディング 「そういえば、女王陛下もなかなかキレイなんだよな〜」(笑)
GM 「女王陛下に対して、そんな物言いをっ!」
キリ 「ダメですよ〜。彼は女王陛下の事がもの凄い好きなんですから〜」
バーディング 「ほう、そうなのか?恋愛ってのは押しが肝心だぞ」とかからかってみたり。
GM 「そんなっ!おそれ多いっ!おそれ多いです」
キリ じゃあ、まずは手紙から?(笑)
エリーネ 友達からっ!(笑)
GM では、エドガーは傭兵隊に話を始めるよ。「えー、これから早速、我々の軍船に乗り込み、ここ最近、船の帰らない事件が頻発している海域に乗り出す」
キリ 「この船まで消えなきゃいいですけどね」
GM 「いやっ!この頑丈な最新鋭の船…」…名前はない(笑)
エリーネ パトリシア2世号(笑)
GM えぇ〜、女王陛下の寵愛号とか(笑)「この船が沈むわけがありませんっ!」
キリ 「それで、今まで帰ってこなかった船っていうのは、どういうやつだったんだ?」
GM 「これまで襲われていた船は、ブリスランドの裕福な商船だったのだが、最近になって何故か、連絡船、輸送船、漁船などもしばしば帰らない事がある」
バーディング 「んで、それはそもそも、海賊の仕業なのか?」
GM 「まぁ、もしそれが、海賊の仕業でなくとも、海賊を倒すことはブリスランドにとって…」
エリーネ (GMの言葉を乗っ取り、偉そうな声で)「国益であるっ!」
GM うん。…って誰それ?参謀?(笑)
エリーネ いや、さっきの酔っぱらい(笑)
GM 「…そう、国益である。そして、もし他の事が原因であったとしても、それも全力を持って叩きつぶす!」
バーディング 「どちらにしても、俺達は仕事をするだけだな。それで…?」
GM 「では、詳しいことは船上で説明するので、早速出発しましょう」
シーン3
GM じゃあ、鮭!
エリーネ 鮭言うなっ!(笑)
GM エリーネは、ブリスランドの西側にあるエリンランドのとある入り江近くにある砦にやってきました。
エリーネ うん。
GM では、グローニャの部屋ね。「良く来たな、まあ座れ」
エリーネ 「………」(PLがまだPCモードに入っていない)
GM 「今日は、無口だな?」
バーディング 泳ぎ疲れてるんでしょ(笑)
エリーネ うん、泳ぎ疲れた(笑)。「つ〜か〜れ〜たぁ。ねぇ、あのお水しょっぱいんだよ」(笑)
GM 「えっ、いや、海の水はしょっぱいものだ」
エリーネ 「えっ、なんで〜?」
GM 「それはだな、伝説によると、永遠に塩を生み続ける石臼が沈んでいるからだそうだ」
エリーネ 「探そうよーっ!欲し〜い」(笑)
GM 「石臼がか?塩がか?」
エリーネ 「塩、塩っ!河も塩になるでしょ♪浮くよ〜だって〜」
GM それはヤバイでしょっ!
エリーネ 「(浮力で)プカプカだよ〜」
バーディング いや、他の魚もプカプカと…死んでます(笑)
GM 「今回の目的は、最近私のせいだとされている船沈没事件…」
エリーネ (間髪を入れず)「違うの〜?」(笑)
GM 「私は、船を沈めたりはしな〜いっ!まあ、もちろん、略奪はするがな」
エリーネ 「悪い人だね」(笑)
GM 「いいのだ、金持ちからは奪ってもいい」
エリーネ 「へぇ〜。そうなんだ?初耳♪良いことを教わった♪」(笑)
キリ ヤバイーっ!ヤバイ事言ってるよー!(笑)
エリーネ アングルスはげに恐ろしき…。
キリ それはアングルスじゃないって(笑)
GM それは、アングルスの悪徳だから(笑)
バーディング ダメだよ!堕ちちゃ(笑)
エリーネ アングルスは、無垢な故に堕ちやすいからね(笑)
エリーネ 「最近、グローニャは何やっているの?」
GM 「最近?そうだな。腕を鍛えている…」…腕を鍛えている?(笑)
エリーネ 「腕立て伏せ〜?」(笑)
GM (気を取り直し)「戦いに備えて腕を磨いている。私が海賊になり、戦いの道を歩んだのは、全て今、奴を倒す為なのだ」
エリーネ 「奴って何?」
GM 「海の悪魔と呼ばれている、大きな生き物だ。山の様に大きく。波の様な尻尾を持つ…」
エリーネ 「尻尾の生えた山?な〜んだ。グローニャ知らないんじゃ〜ん」(笑)
GM そう言うと、グローニャはちょっと傷ついたようになるよ(笑)
エリーネ 「ほらぁ〜。落ち込まないで。グローニャ元気出してよ〜」
GM グローニャは今のもブチ切れそうだ(笑)
バーディング 意外にグローニャ弱いぞ(笑)
GM もっと強いキャラのハズなのにーっ!(嘆)
GM 「とにかく!」
エリーネ 「お腹減った〜」
GM (無視して)「とにかく、来たと言うことは手伝ってくれるということだろう?」
エリーネ 「ご飯くれる〜?」
GM (再度無視して)「さあ、行こう!」(笑)
エリーネ 「ご飯にね♪」(笑)
GM 「えーい!食糧なら船にいくらか積んである!」
エリーネ 「いくらか?」
GM 「全部食うなーっ!(笑)出会えるまで探し続けるのだ!グダグダいってると、魚のエサにしてしまうぞっ!」と言って、グローニャはスタスタ言ってしまう。
エリーネ 「待ってよ〜」
GM …何でこんな奴を呼んでしまったのだろう(爆笑)
シーン4
GM 次は、全員参加のマスターシーン。
エリーネ 交戦ですね!
バーディング どうなってるんですか?
GM えーとですね。いきなり場面は海上に移り、二艘の船が追いつ追われつしてる。
バーディング 早っ!(笑)
エリーネ いきなり海戦で、なおかつ追われている。…出会いも演出無く…。
GM まあ、基本的には追いつ追われつなんだけど、グローニャの船のほうが早いです。
エリーネ 「へっぽこー!」…かっこグローニャが(笑)
キリ 「なんだとー!逃げられるぞエドガー。どうにかならないのか!」
GM エドガーは、船縁から身を乗り出して、「逃げるのかっ!!海賊女王の名が泣くぞ!」って言ってる。それに対しグローニャは、「今貴様等と戦っているほど暇ではない。幸運だったと思ってさっさと帰れ!この女王の飼い犬どもが!」と。
キリ じゃあ、こっちは、「ここまで来て引き下がれるものか!正々堂々勝負しろ!」ってアダマスのトループ達が言ってるんだよ。
エリーネ 自分じゃないのか(笑)
キリ うん(笑)ボクそんなこと言わないもん。
エリーネ それじゃ、「虫食いパティー」とか煽る(笑)
GM それを聞くと、エドガーは、「そこの娘ー!良くも女王陛下に対してそのような口をー!」
エリーネ 「ゴッダードちゃんがそう言ってたよ〜」そういって、外交的不和の種を…(笑)
GM 「何っー!とにかく全力で追えーっ!それが、勇猛果敢で知られるグローニャウェイルのすることかーっ!貴様が尻尾を巻いて逃げたという事実は、港町中に知れ渡るぞーっ」
エリーネ 「そうだそうだーっ!」(笑)
バーディング 「あいつらの船とは性能も違うしなぁ。要は、俺達の相手じゃないって事みたいだぜ」
GM では、グローニャが「おぉっ!貴様はバーディングー!」
バーディング 「よぉー。グローニャ」
GM 「まーた会ったなー」
キリ 「知り合いですか?バーディングさん?」
バーディング (何度もうなずきながら)「…いい女だ」(笑)
キリ 「いい女なんですかー!グローニャさーん!」(笑)
GM それは、侮辱と取られるね。
キリ 「いい女なんですよね?」
バーディング 「あぁ。アレは恥ずかしがっているだけだ」(笑)
キリ 「なるほど〜。可愛い人ですね」
GM 「貴様等っ!そこまで侮辱するのかっ!」
バーディング 「何をっ!俺様はいつだって本気だ!」(笑)
エリーネ 「グローニャちゃん。愛されてるね♪」(笑)
GM 「ほざいていろっ!」
エリーネ 「テレちゃって〜。可愛〜い♪」(笑)
キリ なんか、グローニャさんメタボロだね(笑)
GM 「クソッ!こうなったら海の悪魔は後回しだ。まずは目障りな奴等を片づける」と、グローニャの期がちょっと変わったみたい。この人現在アルドールだしね。
エリーネ 「いやよいやよも好きのウチって」(笑)
GM 「何とでも言うがいいっ!戦いこそが我が道!野郎ども…」
エリーネ 「(言葉を奪って)…逃げるのは終わりだ!直接やり合うよ!」(笑)
GM そんなわけで、凄い勢いで追いつけるさ。そして、最初は矢が飛び交う。
キリ 「なんか戻ってきたよ。エドガー良かったね」
GM 「これで無事に任務を果たすことができるだろう。しかし、ヤツは手強い…」
バーディング 何かエドガーが矢の降り注いでいるときに悠長にしているので、勝手に指揮をしてる。「オラーッ!進めーっ!」(笑)
GM そのうち、矢の撃ち合いが終わり、ガッチリ接舷して、お互い乗り移ってますな。グローニャも最初は≪激励≫とかしてるんだけど、そのうち血が騒いだのか、自ら飛び移っていくよ。
キリ じゃあ、グローニャさんの方に近づこうか。
GM 「さぁ、かかってこい。グローニャウェイル!」などと、エドガーは言ってる。まあ、まわりは「行けー!」「押せー!」「うわー、やられたー」とかなってるけど(笑)そして、そうこうしている間に波が高くなってきている。戦っている人達は気付いて無いみたいだけど。
キリ 「アレッ?波が高くなってきてるよ!」
GM そして、近くに何かもの凄い巨大なモノがグワーッって盛り上がる!
エリーネ 「尻尾の生えた山だーっ!」(笑)
GM 「チッ!こんな時に来てしまった!」とグローニャが。
バーディング 「何だアイツは!」
キリ 「おっきーい」
GM それはグングン近づいてきて、凄い勢いで海面を叩く。そうすると、凄い津波が起こり、双方の船を襲う。「何だアレはー!」とか言ってる間に、今度は巨大な物体が直接船を叩く!こうして船は崩壊。皆は海に呑み込まれる。
キリ 「バーディングさん。助けて〜」
バーディング いや、ほら。俺はグローニャを抱いてるから(笑)
GM と言うわけで、皆に悪徳の鎖を…これで導入ステージ終わり。
エリーネ あっ。これ導入だったんだ(笑)
キリ 知らなかった。もう展開ステージだと思ってた(笑)